税理士法人 真下会計

ホームページの制作・保守で、悪質業者による詐欺まがいの行為が横行しています。特徴は、

  • ホームページの制作・保守管理等の全てを業者が行うとうたう
  • リースによる契約で、月額のリース費用は、数千円~数万円
  • 5年間は、契約解除ができない
  • コンピュータにうとい中小企業がターゲット

中小企業庁では、注意喚起を呼び掛けています。下記は、その配布資料です。
http://www.chusho.meti.go.jp/soudan/2009/download/110901leaseThink.pdf

当法人の顧問先で、悪質業者による被害あり

悪質業者による被害が平成28年だけでも数件ありました。

一例を挙げると、

  • 被害金額は、約200万円(リース期間の総額)
  • ホームページの掲載写真は、同業者の他社のモノ
  • リース契約後に、ホームページ制作業者と連絡が取れなくなる
  • 支払先は制作会社ではなく、クレジット会社等

一般的に制作費に200万円もかけたホームページは、極めて高い品質のものであるべきですが、悪質業者の作成したホームページは内容が貧弱で手抜きが多く、このような粗悪なホームページの作成のために高額なリース契約を結ばされて、数年に渡り支払い続けなければなりません。そして、業者間のリース契約ですので、クーリングオフ制度の対象外で、当事者間で、解決しなければなりません。

ホームページのリース被害に合われた企業が、ホームページの販売店及びリース業者を相手取り大阪地方裁判所で裁判を起こしています。東京及び埼玉でも多発しています。

大阪地方裁判所判決 平成23年9月9日
(出典 弁護士 水口哲也)

ホームページのリース被害にあわないためにする事

  • 1.リースを謳っている業者とは、契約しないで下さい
  • 2.長期に渡り、ホームページを保守している制作業者に依頼して下さい
  • 3.必ずニ社以上の会社から相見積もりを取り、金額の妥当性と誠意を検討して下さい

更に、近隣の業者に依頼する事を強くお勧めします。
依頼主として要求を業者に的確に伝え、希望のホームページを作成してもらうためには、頻繁に情報のやり取りをする必要があります。